最近の日経DI(職場に送られてくる無料版)に載っていた記事。
【厳しさ続くパート・派遣薬剤師の雇用の実態は】
パート勤務の多いママ薬剤師は、この見出しだけでガクブル。。
これ、現実問題として本当なのか?に迫ります。
ママ薬剤師でもなんとか生き残りたいよね!
パート・派遣薬剤師の雇用は実際厳しい?
私は薬剤師になって、約20年。
この20年で、実際雇用は厳しくなったと思います。
さらにこの前にさかのぼれば、『薬剤師って名前貸すだけでお金もらえるんでしょ?』とかありましたし、私も以前は『週1回でもいいからパートに来てほしい!』なんてこともありました。
でもTwitterでは、『パートが全然決まらない!』と嘆いているママ薬剤師を多く見かけます。
夜までいられないのなら、お断りとのこと。
2020年のコロナの時は、派遣切りにあった人たちから、うちの会社に応募、問い合わせしてきてるケースが多数ありました。
その時は全て断っていましたね。。
現在も、短時間勤務のパート薬剤師は、面接以前にお断りしている状況です。
そんなわけで、以前は子育て中のパート薬剤師でも、好条件で、自分の希望にあった職場を見つけられていましたが、今はなんとか企業に選んでもらうために、条件を泣く泣く飲んで…ということが多くなっています。
大学卒業後から結婚・出産までに何を身につけるか?
私は大学卒業後、ドラッグストア(OTCのみ・調剤併設)、病院、調剤薬局、派遣と色々な職場を経験してきました。
どれも現在の仕事に役立っているのですが。
6年制薬学部を卒業して、30歳で結婚、その後出産を考える場合、最低限何を身につけておくのがいいのか?
今となって思うのは、『とにかく調剤経験』です。
時間があれば、たくさんの経験をするのがいいのだと思いますが、結婚出産を望む女性であれば、とにかく時間との戦いになります。
その中で、なぜ『調剤経験』を優先させるのかというと、
調剤経験を優先させる理由
- 産後復帰として1番選びやすいのが調剤薬局or調剤併設ドラッグストア
- どこの薬局でも即戦力となる
- 調剤しかできなくても雇ってもらえる職場が多い
これは、病院で働きたいとか、MRをやりたいとか、特にこだわりがない場合になりますが。
ここから詳しく説明していきます。
30歳で結婚までに、病院しか経験がないと、おそらく一つの病院しか経験しないことになります。
病院では薬局では経験できないことも多く、薬剤師として勉強になることは間違いないです。
でも、病院は採用薬が決まっていることも多く、そこで扱っていない薬を見ることはありません。
そして、決まった部署に配属させられてしまうような病院では、調剤ばかり、注射ばかり…と業務がかなり限られます。
今後も病院で働いて行くならともかく、『産後薬局でパートを…』と考えているなら、薬局に特化した知識を持っている方が重宝されるのが事実。
しかも、給料の安い病院も多く、独身時代に稼げないのもデメリットです。
MRは短期集中で稼ぐのはオススメですが、産後思うように働けない時に、調剤未経験の状態で仕事を探すのはかなり厳しいです。
やはりママ薬剤師となって、1番働きやすいのは高時給の多い『ドラッグストア』か、求人件数の多い調剤薬局。
ドラッグストアも今では調剤併設が多いので、調剤経験は不可欠。
とにかく、調剤経験が必要になります。
\ 調剤経験できる職場を選ぼう! /
どんな職場で調剤経験をしたらいい?
調剤経験の中でも、結婚までの期間の中で、とにかくどこでも働けばいいというわけではありません。
経験しなくていいと思うのは、個人病院の門前薬局。
処方内容も限られ、決まった患者さんばかり。
いつもの患者さんと仲良くなれることはありますが、ここでしか得られないというものはないでしょう。
そして管薬経験、これは絶対に必要ではないと思います。
無駄ではないですが、副業ができなかったり、異動が少なくなってしまうよりは、多くの薬局を経験できた方がいいです。
特にママ薬剤師になって、管薬をやりたい人はあまりいないですもんね。
経験がなくても、特に問題になることはないです。
独身時代に経験しなくていいこと
- 個人病院の門前薬局
- 管理薬剤師
逆に経験しておいた方がいいことは、
独身時代に経験しておいた方がいいこと
- 枚数の多い大規模薬局
- 様々な処方が来る面薬局
- 在宅業務
なんでもそうだと思いますが、とにかく数をこなすというのは、勉強でもスポーツでも大切ですよね。
調剤業務だけで言えば、今後も機械化はかなり進むと思いますので、それほど重要ではないですが、多くの処方をみて、多くの患者さんと接するというのは今後も大事な経験となるはずです。
そのため、数をこなす大規模薬局と、バラエティ豊富な面薬局はいい経験となります。
そして、在宅業務は今後の流れを見据えて経験しておいた方がいいですね。
今は、普通の調剤薬局のように見えても、在宅業務も請け負っている薬局も多いです。
在宅は外来の患者さんとは問題になる点が違ったりしますし、Drから迅速な対応を求められることも多いので、これも経験がものを言う業務だと思います。
転職はネガティブなイメージがありますが、自分のスキルをあげるためにする転職は、絶対今後の役に立ちます。
薬局業界も、会社によってやり方はさまざま。
いいところ、悪いところも転職によって見えてきますし、生かせることも増えますね。
今の会社を気に入っていて転職をする必要がなかったり、どうしても転職する気になれなければ、副業での派遣薬剤師がオススメです。
\ ドラッグストアや派遣も相談できる! /
複数の収入手段を持っておこう
ここまで、どんな薬局で経験を身につけたら良いか?についてお伝えしてきましたが、これからの時代、複数の収入口を持っておくのも一つの手。
▼私がやってきたものだと以下のようなものがあります。
在宅ワークは、今後も新たな仕事が増えていきそうなので、常にアンテナは張っています。
そのためにも、転職サイトは登録しておいて損はないですね。
それから、株、投資信託など、仕事で得た収入をさらに大きくというのもいいですし、これからの時代、収入口は複数という考えはメジャーになると思います。
\転職情報は常にチェック! /
まとめ
今回はママ薬剤師目線で、生き残り作戦を考えてみました。
女性はタイムリミットがある分、若いうちから先を見据えた計画が必要になります。
昔のように薬剤師が余裕で生きていける時代ではなくなりましたが、生き残れるよう頑張っていきましょう!